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決算は誰のためにあるのか

日々実践

会計力とは何か(会計事務所の役割149)

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池波正太郎の小説に「鬼平犯科帳」があります。簡単に言えば、江戸時代の泥棒(盗賊)を火付盗賊改の長谷川平蔵(「鬼の平蔵」と呼ばれる、略して「鬼平」)が捕まえる時代劇です。盗賊には、何年もかけて盗みの計画をし、場合によっては盗まれたことさえ気づかせない綺麗な仕事をする本格派の盗賊と、念入りな準備をせず、目星をつけた店に強引に押し入って金品を強奪し、押し入った先の人間を皆殺しにする「急ぎばたらき」「畜生ばたらき」をする盗賊があります。しかし、ここでの本格派の盗賊側の対応が面白い。狙うのは大金持ちの商人の中でも、「盗まれて難儀する者には手を出さない」こと。そして、子分を忍び込ませて、そのお店の図面や主人の行動を1~2年といった時間をかけて観察し、準備するという点です。お金が欲しいから、すぐに他人のお金を盗むのではなく、時間をかけて周到に計画をたてて、相手方の信用を得ながら、相手方のお店の状況、図面やお金の保管場所、お金の管理状況について徹底的に時間をかけて信用させて調べ上げる点です。大金持ちを狙うので数年に1度くらいしか泥棒を行わない。こうした泥棒を鬼平が見つけて捕まえる捕物帖です。ドラマとしては、単純なものですが、いかにして「他人から信用を得るのか」という点については大変参考になります。他人から信用を得るには相当な時間がかかる。いや、それより、相当な時間をかけて信用してもらうという点が大切なのです。信用問題は、短期間でできるものではないという事をこのドラマほど明確に論じてある本はありません。テレビドラマ、映画、本などでぜひ参考にして下さい。