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決算は誰のためにあるのか

日々実践

会計力とは何か(会計事務所の役割154)

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昔、ある生産会社の研究所の所長と会計の話をしたことがあります。その所長は、「会計はわかりにくい」と言っていっていました。どうしてわかりにくいのですか。会計は、お金の動きやモノの動きを機械的に計算するので、簡単ではありませんか、動いた都度、記録をして計算するだけです。といったところ、その所長は、肝心なものが会計には記録されていないのではないかと疑問を呈しました。貸借対照表というのは、会社の全財産が書かれているという。しかし、会社で一番大切な財産は、モノやカネではなく、それらを産み出すヒトではないか。そのヒトが貸借対照表には載っていないではないかという疑問です。貸借対照表に計上される資産について「換金性」という点を重視すれば、ヒトの売買ができるサッカーチームやアメリカの大リーグを別とすれば、ヒトの売買ができないのであれば、その資産性が否定されるのが筋かもしれません。しかし、「将来の収益獲得能力」という点での資産性を考えてみると、ヒトの資産性は否定できないのではないかとも考えられます。