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決算は誰のためにあるのか

日々実践

会計力とは何か(会計事務所の役割148)

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ビジネスにおける成功問題について、いろいろ考えていっても最後には「信用」の問題にたどりつきます。今しか考えられないか、今にしか考えられないか、昨日のことも考えられるか、これから先の数年にわたって考えられるか、時間の広がりとともに、信用問題が生起します。将来を信じられるから、現在が頑張れるのです。明日をも知れぬ我が身であれば、今を楽しむだけとなります。戦場における兵士達のように。明日を知れず、何時死ぬか分からない人は、未来を考える余裕はありません。未来を信じる時に、人と人との約束が成立します。お互いに信じられるか否かが、大切になります。戦争と平和の時代の違いはここにあります。しかし、この問題についての今日的特徴としては、今は、もう1つの攪乱要因があります。「スピードの時代」です。何でも早く早く、もっと早くとせきたてられる時代です。しかし、「信用」の問題は、どうでしょうか。今まで書いてきたようにいかにして「信用」を得るか。恐ろしく長い時間をかけることを覚悟しなければ「信用」は得られません。もちろん早く信用が得られれば問題はありませんが、簡単に「信用」が得られるものではありません。いかに「スピード」の時代といっても「信用」の獲得が、そう簡単に早くできると考えるべきではありません。「築城3年落城1日」という諺を肝に銘じて日々信用獲得にいかに長い時間がかかるか、信用失墜がいかに短期で生じるかを考えていただきたいものです。