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コラム

会計力とは何か。(比較級思考38)

「覆水盆に返らず」(続)
サンクコストの代表例として、減価償却費があります。有形固定資産の代表である建物を例にとって考えてみましょう。
 10億円でもって建物を購入した場合、残存価格を0として耐用年数を10年とし、定額法で減価償却を行うと、毎期1億円の減価償却費が発生します。この費用は管理可能でしょうか。経営上の意思決定を行う場合に考慮する必要のない費用のことを埋没原価といいますが、減価償却はその代表例です。何故ならすでに支出済の建物代金の回収費用で今さらじたばたしてもどうしようもない費用です。新しいプロジェクトを実施しようがやめようが発生する費用ですので、意思決定に影響を与えない費用という意味で埋没原価(サンクコスト)といわれるのです。

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