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コラム

コントロールに注意する

ある日突然、中学生の娘が「ピアノを習いたい」といい出しました。その母さんは以前から子供にはピアノを習わせたいと思っていましたが、それは親の希望なので娘にそのことを伝えることはいままでありませんでした。こうして娘はピアノを習い始めました。3か月くらいたったある日、娘が今度は「ピアノを習うのをやめたい」といい出しました。お母さんは激怒していいました。「あなたが習いたいといったから行かせてあげたんじゃない!やめるなんて許しません」。娘は黙ったまま反論しません。しばらくその様子を見ていたお父さんがボソッと言いました。「ピアノに行かせたいといわせたのはお前だろ」。お母さんははたと何かに気づいたのようにしばらく黙りこみその後、怒りがスッと引いた様子で落ち着いていいました。「そうね・・・、ごめんなさい」。

仕事の話ではありませんがお母さんから聞いた実話です。このはお母さんは直接ピアノを習えといったことがなくても、日ごろからそのようなオーラ(雰囲気)を出し無言で娘に圧力をかけていたていた自分に気づいたというのです。どうでしょうか?あなたの職場でこれと同じような人はいないでしょうか?あるいはあなた自身がそういうオーラを出す人になってはいないでしょうか?たとえば、会議で一通り説明した後に「わかったは人手を上げて!よし、じゃあいいな」という上司がいたとしたら、その上司はもしかしたら本当に伝わったかを知りたいのではなく、煩わせないで欲しい、意志を察して欲しい、反論しないで欲しい、認めてほしい、という底の意識がそういわせているのかもしれません。純粋に相手が理解できたか確認したければ、相手がどのように理解したかその場でもう一度話してもらえばいいのですから。言葉にすることだけが意思表示ではありません。そして人は言葉以外のものを感じる力を生まれつき持っています。口に出して言ったこと以上に、心の中で思っていることが伝わります。ではどうすればコントロールしなくなるのでしょうか?コントロールしたい気持ちが自分の中にあることをはっきりと認めるところから始まるのだと思いますがいかがでしょう?

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