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コラム

比較級思考193

棚卸しの重要性を考える時、会計の世界ではどうしても「在庫」の事が中心となります。金額が大きく、日々激しく変動するため、計算や記録が誤まり易いし、中には換金性の高いものもあり、管理をしっかりしておかないと、盗難や横領も多く、注意が必要です。そのため、在庫の受入、払出、残高の計算や記録は帳簿上毎日きちんとやっているはずです。しかし、定期的に実地棚卸をして、帳簿残高と突き合わしてみると、多くの場合、いくらかの誤差が発生します。それほど実地棚卸の結果と一致する場合は少ないのです。この差については、きちんと説明できなければ内部管理上の問題(内部統制の不備)となります。それでは、在庫以外でも実地棚卸をする必要があるのでしょうか。土地、建物、自動車、機械、工具器具といった有形固定資産についても実地棚卸は必要です。特に持ち運びの出来るパソコン等については、番号管理をして私物と厳格に区別されねばなりません。それでは、その他に実地棚卸をする必要があるものはないでしょうか。考えてみてください。

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