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コラム

比較級思考192

棚卸しの重要性は、何も会計の世界だけの話ではありません。あらゆる世界に応用できる重要なツールです。まず、現状を知ることは、全ての改革の前提条件です。特に経営資源の中枢であるヒト、モノ、カネ、技術の棚卸しは大切です。地方経済の現状を知る上での「ヒトの棚卸し」について考えてみましょう。まず、年令を無視して、その地方の人口がどうなっているか、一定の時点を捉えて人口計算、そして、人口数が時系列的にみて、例えば過去10年位で、どの位の割合で人口が減っているのか、それとも増えているのかを調べます。
次に、この原因として、一番大きいのが出生者数と死亡者数、そして、転入転出割合です。さらにこれらを男女別、日本人・外国人別、年齢別に詳細に分析していくと人口変化の状況がかなり正確に読めます。経営資源の中でヒトが最も重要で、ヒトが減少しているとなれば、モノもカネも技術も縮小していきます。このように棚卸しは我々に様々な情報を提供してくれる素晴らしいツールです。ぜひ活用して下さい。

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