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コラム

比較級思考131

経営において、自分の努力だけで良い成果を上げるのには、限度があります。上場企業の決算発表を見ていると、増収・増益・増配といった優良企業の社長の記者会見では、自分たちが一生懸命がんばったから、このような良い成績をあげることができました、という社長は殆どいません。円安や原料価格の低下やインバウンドの効果といった企業環境の好条件が会社の業績を良くしたという発表が多く見うけられます。これは、謙遜の意味もありますが、企業環境のあり方が、いかに企業業績に影響を与えるかの例でもあります。その意味で、企業を取り巻く経営環境の影響は大きいものがあります。将来の経営環境がどうなるのか。これについても、各企業は、それぞれの立ち場で、なんらかの予測をすることがもとめられます。企業を取り巻く経営環境の影響が大きいとなると、経営計画を立てるのにも金利は0.1%、為替は1ドル=105円、原油は1バレル50ドル、日経平均株価は2万4000円といった具合に主要な企業を取り巻く経営に大きな影響を与えそうなものについては、一定の予測をしておかないと事業計画はできません。今の新型コロナウイルスの例で言えば、画期的なワクチンは何時頃できるのか、それまでは、今のような状況が続くのか、今の状況を前提として、企業経営をするには、どうすれば良いのか。あらゆるメディアに注目して、できるだけ正確な情報を集めて将来予測するしか方法がありません。予測の方法として、最悪シナリオ、最良シナリオ、最適シナリオといった、3つ位のパターンに分けて考えることを奨めます。

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