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コラム

比較級思考113

会計の世界へ黒船来航は、どこから来たのでしょうか。いろいろな見方がありますが、決定的なのは、私は1971年(昭和46年8月15日)のニクソンショックではないかと思います。1ドル=360円という固定相場制の終焉こそ、ドル不足からドル過剰、ドルとの金交換停止、ドルの下落と金価格の高騰といったアメリカ経済の凋落の始まりです。このドル危機の前の1968年のイギリス通貨のポンド危機がありましたので、この辺りから為替相場が動くようになりましたが、決定的なのは、ドル危機の方だと思われます。固定相場制の時代は外貨換算の問題はありませんが、変動相場制の時代になると、ドル建ての債権、債務の換算で企業決算が著しく変わる時代を迎えることになります。為替相場に一喜一憂する企業決算の登場で、会計の世界に激震が走ったのがスタートだと思われます。これによって、企業会計原則そのもの(発生主義と取得原価主義)は維持しつつも、外国為替に関する問題解決として、企業会計上の個別問題に関する意見という形で公表されることになりました(取りあえずの対応)。

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